
インドネシアの中部にあるバリ島は、「最後の楽園」の名にふさわしい自然豊かな島です。イスラム教の信者が多いインドネシアの中で、ヒンドゥーの神々を崇拝しているため、独自の文化を築いてきました。
サンゴ礁に囲まれたビーチ、突き抜けるような青い空、神秘性が宿るガムランの音色とエキゾチックな民族舞踊、そのすべてが「神々の島」と言われるゆえんでしょう。
- 正式国名:インドネシア共和国
- 面積:約5,561k㎡
- 人口:約390万人
- 首都:ジャカルタ(インドネシア)
- 公用語:インドネシア語
- 時差:-1時間
- サマータイム:なし
- 通貨:インドネシア・ルピア
ヒンドゥー教寺院
バリ島の文化にはヒンドゥー教の大きな影響がうかがえます。島内には寺院も数多くあり、個性的な彫刻や珍しい細工のあるレリーフには驚かされます。
バリ博物館
デンパサール市街にあり、ヒンドゥー文化をイメージさせる外観はエキゾチックなムード満点。館内には木彫り、石彫りなどの伝統工芸品、舞踊のときに使用される衣装や仮面などが展示されています。
もともとバリの貴重な伝統工芸品が海外に流出したり、破壊されたりするのを避けるために、保管場所として建てられました。
ネカ美術館
島中央部のウブドゥにある美術館です。バリの画家を始め、バリの自然や文化に影響を受けた外国人アーティストの作品を数多く展示しています。バリの魅力が絵を通して分かります。
ウルワツ寺院
バリ6大寺院のひとつであるウルワツ寺院は、ブキッ半島の南西の突端に建てられており、インド洋の水平線が見渡せます。雄大な眺望と70mの断崖に打ち寄せる波には圧倒されます。
バリの料理は煮たり焼いたりする料理が多いようです。代表的なのは、「サテ」という串焼きです。「サテ・アヤム」は鶏の串焼きで、食べるときは甘辛いタレを付けます。他に豚や山羊の串焼きもあります。
日本人に無難な味は「ナシ・ゴレン」というチャーハンでしょう。「チャプチャイ」という野菜の煮物もあります。
また、バナナを衣に包んで揚げた「ピサン・ゴレン」というお菓子も、甘みが少なく酸味があってなかなかの美味です。
島内には雑貨店やお土産店があり、それぞれ個性的な商品を揃えています。「DFSギャラリア」はバリ最大の総合免税店で、ショッピング以外にもエステや中華・インドネシアン料理店が入ったエンターテイメントワールドです。その他に「プラザ・バリ」も免税店としておすすめです。
オゴオゴ
ヒンドゥー教信者が多いバリ島では、数多くの宗教儀式が行なわれます。サカ暦の大晦日の夜、島中のヒンドゥー教の人々は長い行列を作り、霊に祈りを捧げる特別な儀式を行ないます。
「オゴオゴ」というのは悪魔を表した巨大な鬼の人形のことで、男たちが人形を担ぎ町を練り歩きます。すべての悪魔・悪霊を追い払い、島の平和を守ることが目的で、悪魔・悪霊が隠れないようにガムランや爆竹などを鳴り響かせ、騒ぎ立てます。熱気と興奮に包まれた大晦日の夜を経て、新年(ニュピ)を迎えます。
バリ島でのお土産で人気があるのは、ろうけつ染めの布地「バティック」、素焼きの灰皿、木彫りの人形など民芸品が主です。手触りの良いベッドカバーやクッションカバーなどキルティング製品もおすすめです。バリ島の味を楽しむなら「サンバル」など調味料が最適です。