
九州と同じくらいの面積に高低差が4,447mもある地形が、バリエーション豊かな美しい風景を造り出している国、それがスイスです。
迫力ある名峰の数々や雄大に広がる氷河がある一方で、のどかな牧草地と一面に広がる花畑が青空のもとに広がります。4つの公用語が使われるために、エリアによって街の雰囲気もがらりと変わり、狭い国土でも濃厚な旅が楽しめます。
- 正式国名:スイス連邦
- 面積:4万1,000k㎡
- 人口:約824万人
- 首都:ベルン
- 公用語:独、仏、伊、ロマンシュ語
- 時差:-8時間
- サマータイム:-7時間
- 通貨:スイス・フラン
ユングフラウヨッホ
名峰ユングラウとメンヒの尾根の中間にある「ユングフラウヨッホ」(鉄道駅はヨーロッパ最高地点の標高3,454m地点)は、1年中雪と氷の美しい世界を体験できるヨーロッパでも有数の場所です。
多彩な乗り物
スイスに行くなら、やはりアルプスの山々へ行きましょう。
個性的な登山鉄道やケーブルが結んでいます。 ヨーロッパ最古の登山鉄道として知られるリギ鉄道や、世界一の急勾配のピラトゥス鉄道、世界初の回転する空中ケーブルなど、多彩な乗り物が楽しめるのもスイスならではです。
列車の旅そのものを楽しみたいなら、「氷河特急」がお勧めです。 走行距離約270km、標高差約1,400m、アルプスの峰々の間を縫うように走り、険しくも美しい自然が車窓に次々と展開されます。
シヨン城
レマン湖に浮かぶ幻想的なお城で、文献に初めてこの城の記述が登場したのは1150年のこと。 19世紀になって、ルソーを始めとする多くの詩人や画家たちを魅了し、世界にその名を知られるようになりました。 特にバイロンによって書かれた『シヨン城の囚人』は有名です。 日本語によるガイドツアーもあります。
マイエンフェルト
『アルプスの少女ハイジ』の舞台となった素朴でのどかな村、それがマイエンフェルトです。 一歩足を踏み入れると物語の場面が目に浮かんできます。
周辺の村は、美しいブドウ畑が広がる有名なワインの産地です。
スイスでは湖船での食事や鉄道の食堂車で風景を眺めながらの食事がお勧めです。 湖の多いスイスでは遊覧船のディナークルーズやランチクルーズが気軽に楽しめます。 「氷河特急」や「ブリュニック・パノラマ特急」など充実の食堂車が付いたパノラマ路線では、おいしいコースメニューも味わえます。
スイスの名物料理としてはやはり「ミート・フォンデュ」や「チーズ・フォンデュ」などのフォンデュ料理です。
また「ラクレット」(ポテトの温チーズ添え)も熱々のトロトロチーズがたまらない一品です。
どちらもスイスのおいしい地ワインを使い、味を引き立たせています。
中世の面影を残す町で小さな店を見て回ったり、話題のアウトレットで安くブランドものを購入したり、好みに合わせたショッピングが楽しめます。
クレジットカードはほとんどの商店やデパートで使用可能です。 注意したいのは、ヨーロッパではほとんどの店が日曜・祝日はクローズしていること。 行きたい店があるなら、出発前にあらかじめ調べておきましょう。
アルペンフェスティバル
7~8月にスイス各地で行なわれるアルプスの夏祭りです。民族衣装を着て踊ったり、「ヨーデル」、「アルプスホルン」などのフォルクロール音楽が演奏されたりします。
また、スイス相撲(シュウィンゲン)、旗まわし、石投げ(ウンシュプンネン)、スイス式クリケット(ホルヌセン)などで楽しみます。
牧下り・収穫祭・ ワイン祭り
9~10月のスイスは収穫の季節です。 オランダの農家は農作物の収穫を喜び、牧夫たちは夏の間に作った新チーズを持って、アルプスの山々から寒い冬を越すために、牛や羊を連れて里へ下りてきます。この時期には、スイス各地でチーズやワインを楽しむ祭りが賑やかに開かれます。
チョコレートやアーミーナイフ、繊細な刺繍製品や木彫り工芸品、オルゴールなどが、お土産として人気です。
また、スイスを代表する精巧な時計やエレガントな宝飾品などは、信頼のおける高品質の製品が揃っています。