
長い歴史と雄大な土地に、50件もの世界遺産(2016年7月現在)が点在する中国。
大都市北京、上海は、近代化の波に乗り、毎日違った顔を見せてくれます。また、砂漠の地平線に沈む夕日、人跡未踏の幻想的な風景、伝統芸能が織りなす華麗な舞台、バラエティ豊かな料理など、それぞれ独特の魅力を持つ都市が、中国全土には広がっています。
- 正式国名:中華人民共和国
- 面積:約960万k㎡
- 人口:約13.76億人
- 首都:北京
- 公用語:中国語
- 時差:-1時間
- サマータイム:なし
- 通貨:人民元
万里の長城
「宇宙から見える唯一の建造物」とも言われる万里の長城は、紀元前7世紀の春秋時代、北方民族の侵入を防ぐため諸侯が築城したのが始まりです。城壁は時代とともに拡大と延長を繰返され、明朝の時代に完成したと言われています。現存するものは、総延長約6,000キロにも及びます。北京から行くことができます。
西安の兵馬俑
(へいばよう)
西安(長安)は、シルクロードの出発点、東西の文化が出会う、中国第一の古都です。ここから遥か西方を目指した人々の思いが、いまだ息づいているかのようです。また、世界的に有名な兵馬俑のスケール感は、ため息がもれるばかりの素晴らしさです。楊貴妃にちなんだ史跡もあります。
九寨溝(きゅうさいこう)
と黄龍(こうりゅう)
「神話の世界」とすら言われる手付かずの自然が残る秘境です。
「九寨溝」(9つのチベット族の村があることから命名)には、人跡未踏の原生林と幻想的な湖沼が点在します。
一方「黄龍」の青く光る棚田が連なっている景色は、まさに自然が作り上げた芸術作品です。
中国で「地有料理」と呼ばれる地方料理は多種多彩です。「山東」「四川」「揚州」「広東料理」の四大料理に加え、さっぱりした「福建料理」、味が純粋な「浙江(せっこう)料理」、辛い「湖南(こなん)料理」、味が濃い「安徽(あんほい)料理」があり、さらに「北京料理」と「上海料理」を加え、10大料理とも言われています。
気軽に地方料理を味わうには、食べやすく、風味が異なる地方軽食がおすすめです。南方の軽食は米を主とするものが多く、広東の軽食は西洋風味、また蘇州の軽食は種類が多いことで有名です。
悠久の歴史と燦爛(さんらん)たる文化を持つ中国では、各地で民族色に富んだ特産物や精巧な伝統工芸美術品が多く作られています。 特に生活に根付いた民間工芸品は内容が奥深く、街中を歩けば、手軽な価格で求められます。
北京などの大都市で、現代中国の若者文化の流行を観てまわりながら、ショッピングに興じるのも面白いでしょう。
桂林山水観光祭り(桂林市)
11月上旬に、リ江(リコウ)の西岸に位置する、自然景観の美しい桂林を舞台に開催されるイベントです。民族歌舞上演、飾り提灯の観賞会、夜のリ江遊覧、バーベキューバイキング大会などが行なわれます。
南京雨花石芸術祭と観光週間(江蘇省南京市)
9月に、色とりどりの雨花石(うかせき)を介して行なわれる芸術祭。中秋の城壁登りや、城壁の上で中秋の名月を観賞するなどの観光関連のイベントが開催されます。
おすすめは、お茶と文房四宝(中国の伝統的な紙、墨、筆、硯の4種の文房具)です。
種類も多く、中国文化の香りをお土産にできる品々です。