
スペインの代名詞は「太陽と情熱の国」です。それだけあって国民の心は熱く、フラメンコと闘牛などにそれは代表されます。
古くから様々な民族と文化が交錯してきた国だけに、地方や町ごとに多彩な個性があるのも特徴です。
スペインは古代から多くの民族が侵入しており、各地で民族のシンボリックな文化遺産を見ることができます。特にアラブ人のイスラム文化が多く見られ、芸術品などに宗教色が反映されています。
- 正式国名:スペイン
- 面積:50万6,000k㎡
- 人口:約4,645万人
- 首都:マドリード
- 公用語:スペイン語
- 時差:-8時間
- サマータイム:-7時間
- 通貨:ユーロ
聖サグラダ・ファミリア教会
バルセロナでひときわ目立つこの教会は、アントニオ・ガウディが設計し、1882年から着工された大教会です。ガウディが亡くなった今も建設が進められ、完成はさらに1世紀以上も掛かると言われています。イエス降誕をテーマにした塔は高さ170mで迫力満点です。
スペイン広場
マドリードの中心部にある市民の憩いの広場です。ドン・キホーテとセルバンテスの像があり、観光客でいつも賑わっています。
アルハンブラ宮殿
14世紀に建て始められたナサール王朝の宮殿で、第2期アラブスペイン美術の影響を受けた建物です。小さな美しい庭エル・ヘネラリーフュやアルハンブラ宮殿内に建てられたルネサンス様式の建物、カルロス5世宮殿があります。
カテドラル
ゴシック様式の大寺院で広大な面積を誇ります。15世紀初めに建設が始まり、100年もの歳月を経て完成しました。画家や彫刻家など有名アーティストの作品も多く所蔵しています。
地方ごとに特色を持つスペイン料理です。中でもアンダルシア地方のトマトの冷製スープ「ガスパチョ」は有名です。カスティーリャ地方の仔豚の丸焼きも味わいたい物のひとつです。
全般的にオリーブオイルやにんにくがよく使われ、素材の味が活かされています。 パエリヤやイカ墨ご飯などの米料理や魚介類を使った料理は日本でもお馴染みです。軽食ならスペイン風サンドイッチ「ボカディーリョ」が手軽なおいしさでお勧めです。
マドリードでは「セラーノ通り」、バルセロナでは「グラシア通り」がショッピング街で、有名ブランド店やおしゃれなブティックが並んでいます。この他にも街の至るところに革製品や雑貨店があるので、覗いてみると良いでしょう。
色々見たい場合は、スペイン唯一の百貨店チェーン、「エル・コルテ・イングレス」が便利。ただし、どの店も日曜・祝日は休みとなりますので、ご注意下さい。
セビリアの春祭り
有名なオペラ「カルメン」で歌われるセビリアでは、4月下旬に春祭りが開かれます。バラの造花を髪飾りにし、華やかな衣装を着飾る女性たちにはついうっとり。町中はどこもフラメンコ会場になり、情熱の国にふさわしい熱気ときらびやかさが溢れるお祭りです。
トレドには金属・陶磁器に模様を刻んで、そこに金・銀をはめ込む「象眼細工」、グラナダには木材を組み合わせて作る「寄木細工」など、各地に伝統工芸品があります。 特に陶器は各地で生産され、かわいい食器や絵皿などが多く見られます。
またワインは世界第3位の生産高を誇り、種類も多く高品質で値段も手頃 です。
- 天候
- スペインの気候は大きく3つに分けられます。マドリードを中心とした内陸部は大陸性気候で、寒暖差の激しい土地柄です。
バルセロナから南のコスタ・デル・ソルまでの地中海沿岸は、地中海性気候で1年を通して温暖な日が続きます。
北のカンタブリア海沿岸は雨が多いものの、夏は涼しく冬は温暖です。7~8月はヨーロッパ中からバカンス客が訪れるので、リゾート地は混雑します。
- レンタカー
- 出発前に旅行会社か日本のレンタカー会社で予約をしておくのが無難です。レンタカーを借りて運転するときは、国際運転免許証が必要です。出発前に手続きをしておきましょう。
スペインでは、車は右側通行で日本とは逆。運転操作には十分注意しましょう。
フランスやイギリスと違って案内表示が少なく、道幅なども絶えず変化しますので道路マップは必需品です。