
童話の「ムーミン」、そして「サンタクロース」の故郷として知られるのがフィンランドです。スカンジナビア半島の根本、バルト海の一番奥に位置する北欧の国です。
東にロシア、西にスウェーデン、北はノルウェーと国境を接し、フィンランド湾をはさんだ南にはエストニアがあります。この国には旧共産圏と西ヨーロッパを結ぶ鉄道、航路の中継点にあり、その中立的性格から国際会議が多く開かれています。国土の約65%が森、約10%が湖沼と河川、約8%が耕作地という自然の宝庫でもあります。
- 正式国名:フィンランド共和国
- 面積:33万8,000k㎡
- 人口:約549万人
- 首都:ヘルシンキ
- 公用語:フィンランド、スウェーデン語
- 時差:-7時間
- サマータイム:-6時間
- 通貨:ユーロ
テンペリアウキオ教会
ロックチャーチと呼ばれ、岩の中にスッポリと隠れているため、うっかりしていると見落としてしまうかも知れません。
できる限り、岩を自然な形に保とうという主旨と、音響効果や美的感覚に配慮して造られたため、岩盤がそのまま未処理の状態となっています。その粗い岩肌をガラス窓からの光線がやわらかく照らし出し、自然の懐に抱かれたような不思議な感覚を覚える教会です。
ラップランド地方
北極圏以北に位置するラップランド地方は、オーロラ観測に絶好の環境地です。
サンタクロースが住む街としても有名なロウァニエミ市では、12~3月までの4ヵ月間、オーロラ観測所より入手した情報をもとに、その日オーロラが見られる確率の高いポイントへ日本語ガイドが案内してくれる「moi moi号」によるツアーがあります。
また、ボスニア湾に面した都市ケミでは、世界でも珍しい観光砕氷船「サンボ号」による航海を楽しめます。
ナーンタリ
フィンランド南部の古都トゥルクに隣接するナーンタリは、フィンランド屈指のリゾート地です。
中世のスウェーデン語で「優美な谷」という意味を持つその名の通り、美しい絵画のような景観と豊かな自然が多くの観光客を惹き付けています。
スパ・リゾートホテルもあり、また「ムーミン」の故郷として「ムーミン・ワールド」もあります。
首都ヘルシンキには、あちこちにおしゃれなレストランや個性的なカフェが点在し、あらゆるランクと種類の店が揃っています。
ヨーロッパで最も食事に掛かる費用が高い街のひとつなので、セルフサービスのレストランやハンバーガーなどのファストフード店などを上手に利用しましょう。特にハンバーガーの場合、バス停や道路わきにこぢんまりと建てられた「グリッリ」(プレハブ小屋のようなもの、チェーン店ではない)で出される品は絶品です。グリッリはどの街にもあります。
ヘルシンキのデパートやショップは、アレクサンテリン通りとエスプラナーディ通り、そしてマンネルヘイミン通りに面して集まっています。 広い範囲ではないので、買い物がしやすいのがうれしいところです。欧米ブランド店も多々あります。
また、港に面したマーケット広場もお勧めです。果物や野菜などの生鮮食料品や花、手工芸品などを売る露店が建ち並び、ヘルシンキ市民の生活を肌で感じながらショッピングが楽しめます。夏期には夕市もあります。
スノーキャッスル
毎年2月中旬にケミ市に登場する雪の城です。毎年デザインが変わるので、何度行っても楽しめます。雪のホテルやレストランも利用できます。
国際雪合戦大会
毎年4月にケミヤルビ市で開催される大会です。
日本をはじめ各国からの参加があり、ちなみに2002年の優勝チームは日本のチームでした。
サウォンリンナ・オペラ・フェスティバル
毎年7~8月に、フィンランド東部のオペラファンに有名な古城の中庭で行なわれるオペラ・フェスティバルです。白夜と湖水を堪能できます。
ヘルシンキ・フェスティバル・ウィーク
8月下旬~9月上旬に開催される、夏の終わりを告げる北欧最大級のフェスティバル。あらゆる文化のイベントがヘルシンキ市内で行なわれます。
無料のコンサート、パフォーマンスも多く、特に8月最終の木曜日の夜は朝まで街の至るところでイベントがあります。
クリスマス・ストリート・オープニング
11月の終わりになると、フィンランドではクリスマスの準備が始まります。
11月24日に開催されるのが「クリスマス・ストリート・オープニング」です。
お勧めは、「アラビア社のムーミン人形(陶器)」、「マリメッコの雑貨」、「ハックマンの食器」、「イッタラのガラス製品」、「アーリッカのパイン材製小物」などです。 日本の3分の1から半額の値段で購入できます。
ラップランド地方のサーメ人が作るシラカバのコブを使ったカップ「ククサ」、トナカイの革のバッグなども人気です。お酒好きには、北極圏で取れるベリー類で作ったリキュールも珍しいお土産としていかがでしょう。
- 天候
- フィンランドはアイスランドと並ぶ世界最北の国ですが、スカンジナビア全体を暖めるメキシコ湾流の影響で、意外と気候は温暖です。 四季は日本よりはっきりしています。
観光のベストシーズンは、湿度が下がり快適なシーズンとなる夏です。 北極圏の特徴として夏には太陽が沈まない白夜も体験できます。
一方で太陽が顔を出さない月もある冬ですが、フィンランドの冬ならではの楽しみも見逃せません。
- レンタカー
- フィンランドの道路はしっかり整備されており、標識などの表示も分かりやすく、右側通行にさえ慣れれば、交通量も少なく快適なドライブを楽しめます。
レンタカー会社のオフィスは、空港や大きな駅にはありますが、地方の空港などでは予約していないと窓口がクローズとなっている場合もあるので、予約しておくのが無難でしょう。