
遥か古代ギリシャ、エジプト文明の時代から、西洋と東洋の十字路として様々な民族が訪れ、交じり合い、13にも上る文明が残した歴史的遺産を持つ国、それがトルコです。その壮大な歴史ロマンの魅力もさることながら、太陽、海、山々、湖に恵まれ、訪れる人々を日常生活のストレスや仕事から解放してくれる楽園でもあります。親切で温かい人々の心に触れる旅が満喫できます。
- 正式国名:トルコ共和国
- 面積:780,576k㎡
- 人口:約78,741,053人
- 首都:アンカラ
- 公用語:英語、トルコ語
- 時差:-6時間
- サマータイム:なし
- 通貨:トルコリラ
奇岩地帯カッパドキア
(アナトリア)
世界遺産であり、見どころたっぷりの場所です。特におすすめは、古代ヒッタイト王国時代に端を発すると言われる「謎の地下都市」です。蜂の巣的な立体迷路が地下8階まで延び、狭い通路を抜けると、突然広い空間に、学校や教会が現れます。1万人が住める空間だけに、見学ルートを示す矢印がなければ迷子になりそうな複雑な構造は必見です。
イスタンブールの
ブルー・モスク
17世紀初頭に建築された壮大なイスラム寺院です。夏の月・水・金曜の夕方には「音と光のショー」と題してライトアップされます。夏の夜空に浮かび上がるその姿はとても幻想的です。
アンアルヤ
地中海沿岸地域の観光拠点で、年間300日の晴天率を誇るリゾート地です。11~1月を除く9ヵ月間泳ぐことができます。3~4月に訪れると、午前中は山でスキー、午後は地中海のビーチで海水浴といったことも可能です。洞窟探検、ウインドサーフィン、水上スキーなどのアクティビティーの他、遺跡観光も充実しています。
トルコ料理は、フランス料理や中国料理と並ぶ世界三大料理です。オリーブ油と香辛料を多く使い、日本人の舌に合っています。
前菜では、米をピーマンやブドウの葉に包んだ「ドルマ」、メインディッシュでは串焼きの羊肉「シシケバブ」や肉だんごのような「キョフテ」が有名です。
食後には、米とミルクで作ったライスプディング「シュトゥラッチ」やハチミツやナッツの入ったパイ「バクラウァ」などがおすすめです。
トルコでは近代的なショッピングモールやブランドショップ、さらに異国情緒漂うチャルシュと呼ばれる市場など、用途に応じて様々なショッピングを楽しむことができます。
バラエティに富んだトルコの工芸品は、家庭内やキッチンで使う実用品から、トルコの伝統的な装飾品も数多く見られます。
また、良質のスエードと皮を使った衣類やハンドバッグ、ベルト、靴などは、安くて良い物があるのでおすすめです。
ヤール・ギュレシュ (クルクプナール)
1640年代から続くトルコの伝統的なレスリング大会です。6~7月にエディルネ郊外のクルクプナールで開催されます。
競馬や民族舞踊などの催しが1週間程続く中、最後の3日間に「ギュレシ」と呼ばれるメイン・イベントのオイル・レスリング大会が行なわれます。文字通りオイルまみれになった選手たちが、屋外の草地の上で格闘するものです。
国際葡萄収穫祭(ユルギュップ)
カッパドキア観光の拠点となる町のひとつ、ユルギュップで9月に行なわれるワインの収穫祭です。フォークダンスショーなども催されます。
皮やスエード製品、銅やブロンズ製品、銀、陶器、手工芸品、刺繍品、そしてトルコの名産品である海泡石のパイプ、オニキスなどが多くの土産物店に並んでいます。
少し変わった物としては、水パイプ(ナルギレ)がおすすめです。バックギャモンを買って、トルコ独特のゲーム方法を習い、日本で友人たちにお披露目というのはいかがでしょう。
- 天候
- トルコの気候は地域によって大きく異なります。
イスタンブールとその周辺、地中海、エーゲ海沿岸などは、夏の間は温暖で降水量も少なく過ごしやすいところです。しかし冬になると雨が多くなります。
アナトリア内陸部は、夏は40度を超えることもあり、冬の寒さもかなり厳しい場所ですが、乾燥ステップ気候で年間を通じて降水量は少なめです。黒海沿岸地域はその反対に年間を通じて雨が多い場所です。どこを中心に廻るかにもよりますが、一般的には4~10月が旅行シーズンです。
- レンタカー
- トルコでは、郊外の遺跡などに足をのばすときにはレンタカーが重宝します。主な都市に大手のレンタカー営業所があります。
しかし、交通量の多いイスタンブールは一方通行なども多いので、運転には非常に不向きです。