
ベトナムはインドシナ半島の東に位置し、南北に細長い地形に育まれた独特の地域色や、中国やフランスの支配から吸収した独自の文化など、様々な面で旅人を魅了する国です。
温かみのある工芸品や郷土料理などは、日本人にとってどこか懐かしい素朴な味わいで、近年爆発的な人気です。ベトナムは今、アジアで1番元気な国です。
- 正式国名:ベトナム社会主義共和国
- 面積:32万9,241k㎡
- 人口:約9,340万人
- 首都:ハノイ
- 公用語:ベトナム語
- 時差:-2時間
- サマータイム:なし
- 通貨:ドン
ハノイ
豊かな緑と多くの湖があり、フランス統治時代の面影が残る首都です。
タンロン水上人形劇場で行なわれる水上人形劇は必見で、1,000年以上の歴史を誇ります。
ハ・ロン湾(クアンニン)
世界遺産に登録されるベトナム1の景勝地です。広さは1,500kmで、数千の島と岩石がエメラルド色の透明な海面から突き出していて、中国の桂林にも似た風景です。湾内のクルーズやバイ・チャイのビーチでの海水浴など、色々楽しめます。
メコン・デルタ
メコン川河口部の三角洲で、豊かな穀倉地帯です。手漕ぎ舟で、近くの島々やパパイヤ、マンゴーなどの果実園、水上マーケットなどを巡る「メコン川クルーズ」がおすすめです。
両岸に木々がうっそうと繁る様子は、まるでジャングルクルーズのようです。
ベトナム料理は中華料理の影響を受けていますが、中華よりあっさりしています。
米から作ったベトナム風うどん「フォー」や、ベトナム風お好み焼き「バン・セオ」など色々ありますが、何と言ってもおすすめはベトナム風生春巻き「ゴイ・クォン」です。さっと水でもどしたバインチャン(ライスペーパー)に生野菜、豚肉、海老などを包み、甘辛いタレを付けて食べます。
竹・籐製品、刺繍製品、螺鈿(ラデン)細工、漆工芸品など、アジアン雑貨の宝庫とも言えるベトナム。 地元の素材と技術を活かし、洗練されたデザインで仕上げた雑貨やファッションは、今どこよりも新しくおしゃれです。 インテリアファッションに興味のある人にはたまらないショッピング王国です。特にホーチミン市には、各地からセンスの良い雑貨が集まります。
そしてベトナムと言えばアオザイ。そのアオザイのオーダーメードを観光客用に1日で仕上げてくれるお店がホーチミン市などにあります。
水上人形劇
ベトナム北部の農村の祭りから始まったという伝統芸能です。 ハタイ省のタイ寺の祭り(3月)などで行なわれます。
首都ハノイでは観光客用に、タンロン水上人形劇場で毎日開催しています。 農村の生活や土地にまつわる民話を題材にした17の短編が演じられます。
日本のショップで売られているベトナム雑貨が、本場ベトナムでは半額~5分の1ということもあります。
近年は、ハノイ近郊にある焼物の村「バチャン」で作られる素朴な味わいの焼物が注目を集めています。種類が豊富なことも人気の秘密です。
- 天候
- 南北に長いベトナムは、地域によって気候に違いがあります。南部のホーチミンの年間平均気温は26度です。熱帯気候に属し、5~10月が雨季。11~4月が乾季で、旅行しやすいのは、やはり晴天の続く乾季です。
中部のフエなどでは、9~1月が雨季、8・9月は台風が来ることもあります。9月中旬~10月上旬の雨季の前半と、3月の乾季に入って間もない頃がおすすめです。
北部のハノイは亜熱帯性気候で、5~10月は蒸し暑い日が続きます。訪れるなら、涼しく湿度も低い10~12月がベストです。
- レンタカー
- ベトナムではレンタカーがなく、レンタサイクル、レンタバイクが一般的です。
ただし、日本とは交通ルールやマナーも大きく異なりますので、十分な注意が必要です。レンタルする場合は、パスポートを預けるか預り金を支払います。