奥入瀬・十和田湖
エリアプロフィール
四季折々に美しい日本の名勝地
青森県東南、南部地方に位置する奥入瀬・十和田湖エリアは、季節ごとに表情を変える手付かずの自然が残る青森を代表する観光地。
八甲田山や奥入瀬渓流、十和田湖など、東北きっての景勝地に恵まれています。大自然に囲まれた温泉も魅力
昔から変わらない男女混浴の千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」やブナの原生林に囲まれた「蔦温泉」、「城ヶ倉温泉」、「谷地温泉」などが点在し、全国の温泉ファンも数多く訪れます。
文豪・芸術家も愛した地
奥入瀬をこよなく愛した明治の文豪、大町桂月が「住まば日の本 遊ばば十和田 歩きや奥入瀬三里半」とその魅力を讃えたのを始め、日本画壇の巨匠、棟方志功や伊東深水など、多くの芸術家がこの地の美しさに魅せられました。
お勧めスポット
見る
奥入瀬渓流
十和田湖畔子ノ口(ねのくち)から焼山までの約14kmに渡る奥入瀬渓流。四季折々に色を変える豊かな森と、千差万別に流れる渓流が織りなす躍動感溢れる景観は、まさに名画のよう。銚子大滝を始め、阿修羅の流れ、雲井の滝など多くの景勝地があり、新緑、紅葉の時期は特に美しい風景が広がっています。
国の特別名勝及び天然記念物にも指定されおり、四季を通じて多くの観光客が訪れる東北きっての名勝地です。十和田湖
十和田八幡平国立公園内にある十和田湖は、日本の湖沼では12番目の面積規模を誇る火山性の二重カルデラ湖です。水深326.8mにも及ぶ青く澄んだ湖水は透明度が高く、湖岸を囲む四季折々の風景を水鏡のように映し出します。
この十和田湖の魅力をさらに実感できる遊覧船やカヌー体験は人気で、周囲にはホテルや飲食店、土産物店なども林立しています。東北屈指の観光地として、年間を通じて観光客が絶えません。八甲田山
標高1,585mの八甲田大岳を主峰に、8つの峰が南北に連なる山々の総称、八甲田山。日本百名山のひとつとしても知られており、山頂からの眺望を始め、峰々から流れる川により形成された渓谷や滝、美しい湿原植物、多くの湖沼群など雄大な自然を満喫できます。
年間を通じてアウトドアスポーツを楽しむことができ、山麓には自然に囲まれた温泉地が点在しています。観光客だけでなく、地元の人々にもレジャースポットとして人気があります。
楽しむ
十和田湖遊覧船
十和田湖の湖面をゆったりと進みながら周囲のビューポイントを巡る十和田湖の遊覧船は、湖上からでしか見られない四季折々の美しい自然を優雅に堪能できるのが魅力です。
船上でのクルージングウェディングも人気を呼んでいます。
- 運航料金
- 大人1,430円、子供720円 ※その他料金については公式サイトを参照
- 運航期間
- 年中無休
- 所要時間
- Aコース、Bコース共に約50分
- 連絡先
- 0176-75-2909(十和田湖遊覧船団体予約センター)
八甲田ロープウェー
ロープウェー山麓駅から八甲田山頂公園駅まで、標高差650mの間に広がる自然の大パノラマが満喫できるロープウェー。春・夏・秋は、それぞれに変化する植生が楽しめ、真上から樹氷が見られる冬は、スキーやスノーボード客で賑います。
- 料金
- 往復:大人(中学生以上)2,000円、小学生700円
片道:大人(中学生以上)1,250円、小学生450円 ※30名以上団体割引あり
- 営業時間
- 9時~16時20分※11月中旬~2月末までは15時40分に終了
- 所要時間
- 約10分
- 連絡先
- 017-738-0343
アクティビティ
南部馬の乗馬体験
古くから名馬の山地と知られたこのエリア。持久力があり、寒さにも強いと言われる南部馬の乗馬体験は、十和田市馬事公苑駒っこランドや十和田乗馬倶楽部などで楽しめます。
トレッキング・登山
体力や時間に合わせて気軽に体験できる「八甲田山ゴールドライン」と呼ばれる遊歩道でのトレッキング体験の他、八甲田山の本格的な登山に挑戦することもできます。
アウトドアスポーツ
夏はキャンプやテニス、冬はスキー・スノーボードと、年間を通じてアウトドアスポーツを体験できる施設やスポットが充実しています。
食べる
滋味豊かな青森の郷土食
青森県は、地域の立地条件によって食文化も様々。奥入瀬・十和田湖エリアが属する南部地方は畑作が盛んな地域のため、雑穀・粉食(小麦・そば)主体の郷土食が楽しめます。
そば串餅
茹でたそば餅を串に通して焼いたあと、さらにじゅね(えごま)みそを塗って軽く焼いた、香ばしい風味が味わい深い郷土料理です。
ひっつみ(すいとん)
耳たぶ程の固さにこねた小麦粉を薄く延ばし、手でちぎって鍋に入れ、野菜や鶏肉などと一緒に煮込んだ料理です。
地域によって、具に蟹を入れたり、生地に長いもを入れるなど、そのバリエーションも豊富です。せんべい汁
肉や魚、野菜やきのこなどでダシを取った汁の中に、南部せんべいを割って入れた料理。
汁専用に作られた南部せんべいは煮込んでも溶けにくく、スープの味が染み込んで食べると独特の食感が楽しめます。
お土産ガイド
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特産のりんごや青森ならではの味な逸品、温もりある工芸品まで、みちのくの風土が育む豊富な土産類
りんご
日本全国の収穫量の半分以上を占める青森のりんごは、品質も良く、シャキッとした歯触りが特徴です。季節に応じて、様々な品種が作られており、お土産や贈り物にも最適です。
りんごを使ったジュースやお菓子などの加工品類も充実しており、観光客に人気です。にんにく
にんにくの生産量日本一を誇る青森県。その中でも十和田エリアは県内一の産地として知られ、大玉で1片が大きく実がしまったにんにくは、雪のように白く品質が良いのが特徴です。
にんにくを使った調味料やにんにくラーメンなど、珍しいお土産品も揃っています。南部裂織
青森の南部地方に伝わる南部裂織は、着古した着物の生地を細かく裂いて織り上げた、南部農民の生活の智恵から生まれた素朴な民芸品です。
現代風にデザインされた商品も多く、北国の人の温もりを表したざっくりした風合いが人気を集めています。
年中行事
4月下旬~5月上旬 十和田市春まつり
日本の道百選に選ばれている駒街道の桜と松が織りなすコントラストが見もの。各種イベントも開催され、露店も立ち並びます。
9月 十和田湖国境祭
青森、秋田、岩手県を代表する祭りが十和田湖畔に集結する華やかな祭り。ねぶたのハネト体験もでき、出演者と観客が一体となって、会場は熱気に包まれます。
9月 十和田市秋まつり 勇壮南部駒踊り
豪華絢爛な山車や勇壮な太鼓車、合わせて30台以上の出陣で通りを埋め尽くす十和田市最大のイベントです。特に祭りの中日に行なわれるライトアップされた山車や太鼓車、神輿による夜間運行は一見の価値ありです。
2月上旬~下旬頃 十和田湖冬物語
十和田湖の冬を煌びやかに彩る冬花火や夜間ライトアップなど、様々なイベントが開催され、見どころも満載です。
天候
西岸海洋性気候に属し、冷涼。年平均気温9.4度、最も寒い1月が-2.0度、最も暑い8月が21.8度です。降雨量は、夏に多く冬に少なくなっています。
八甲田山の東に位置するため、雪は比較的少ないですが、それでも2月には50cm程度の積雪になり、山沿いの地域は特別豪雪地帯に指定されています。また、八甲田山から吹きつける寒冷な北西風は、八甲田おろしと呼ばれます。
ベストシーズン
新緑が美しい「5月頃」と、紅葉が見頃の「10月頃」がベストシーズン 春と秋がベストシーズンですが、冬はスキーやスノーボードなどのウインタースポーツも楽しめます。
- 春
- 4月上旬から5月上旬頃が桜の季節。日中は暖かくなってきますが、朝夕はまだまだ冷え込むので、上着は必須です。
- 夏
- 7月下旬頃となる梅雨明け後は、青森でも暑い日が続きますが、その暑さも例年お盆辺りまでです。
- 秋
- 山間部では10月の上旬から紅葉が見頃となり、下旬には各地でピークを迎えます。
- 冬
- 12月中旬から下旬頃に本格的な冬を迎えます。突然大雪が降ることもあるので注意が必要です。
なるほどQ&A
奥入瀬渓流の散策で、気を付けなければいけないことはありますか?
動きやすい服装と歩きやすい靴の他、水辺を歩くため、シーズンを通して上着は必需品です。雨に備えて、カッパやタオルなどがあれば、なお安心です。
その他、渓流散策を手ぶらで楽しめる有料の「手荷物運搬サービス(冬季休業)」もあります。-
美術館が好きなのですが、お勧めのアートスポットなどありますか?
十和田市の官庁街通りにある「十和田市現代美術館」がお勧めです。
国内外で活躍する21人の現代アーティスト作品の常時展示の他、タイムリーな企画展示も随時開催されており、休憩スペースやカフェも併設されているので、ゆったりとアート観賞が楽しめます。
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- 宿泊ガイド
特色ある老舗温泉宿を中心に、十和田湖に隣接する美しい眺望が自慢のホテルまで、様々なタイプの宿が充実しています。
宿泊情報一覧(青森県文化観光情報サイト 宿泊情報)
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- アクセス
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奥入瀬・十和田湖エリアへのアクセスは、飛行機(三沢空港)、車、鉄道、高速バスの4種類があります。各観光スポットへの移動は、バスは電車などでは不便な場所もあるので、マイカーやレンタカー、タクシーを使うと便利です。
交通案内(青森県文化観光情報サイト 公共交通ガイド)
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