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イギリス
ストラットフォード・アポン・エイヴォン「チューダー朝風の民家」

白壁に縦ストライプの黒い木組みが映えるチューダー朝風の民家
■白壁に縦ストライプの黒い木組みが映えるチューダー朝風
の民家
○ハーフ・ティンバースタイル様式が特徴
ロンドンの北西約150キロにあるストラットフォード・アポン・エイヴォンは、エリザベス朝時代に活躍した劇作家ウィリアム・シェイクスピアの誕生の地として知られています。 エイヴォン川のほとり、のどかで美しい田園地帯に位置するこの町には、ハーフ・ティンバースタイルと呼ばれるチューダー朝風の美しい家並みが点在します。
ハーフ・ティンバースタイルとは、縦、横、斜めに組んだ木組みと、石やレンガなどを入れた壁からなる建築様式のことです。ヨーロッパでは中世の終わりごろに生まれ、その後、近世までこの様式で多くの建物が造られました。日本でも20世紀の前半に、資本家や地主など、財産のある階級でこの様式の家が建てられました。

コッツウォルズ地方チッピングカムデン村の茅葺の家

美しい茅葺屋根を持った蜂蜜色の民家玄関アプローチを彩る植栽
■美しい茅葺屋根を持った蜂蜜色の民家玄関アプロ
ーチを彩る植栽
○コッツウォルズ地方には美しい村が点在
ロンドンから西へ約200キロに位置するコッツウォルズ(Cotswolds)は丘陵地帯で、イングランドの「中心」と呼ばれています。コッツウォルズの歴史は古く、13〜15世紀にはヨーロッパの羊毛の一大生産地として栄えました。
その後、産業革命の時代に入ると、この地方では石炭が産出されなかったため発展の歴史から取り残されましたが、それが幸いし、現在では古いイングランドの面影を残した美しい村が点在する地方として、世界中に名を馳せています。
○茅葺屋根とライムストーンの家並みが続くチッピング・カムデン村
コッツウォルズ地方の家の多くは、地元で採れる蜂蜜色のライムストーンを積んで建てられています。その中で、「王冠の中の宝石」と称されるチッピング・カムデン村には、日本の茅葺とちょっとイメージが異なった茅葺屋根と、よく手入れされたイングリッシュガーデンとの調和も見事な田舎家の家並みが見られます。 美しい茅葺屋根を持った蜂蜜色の民家 美しい茅葺屋根を持った蜂蜜色の民家
■美しい茅葺屋根を持った蜂蜜色の民家

カッスルクームの石造りの家

○絵本やおとぎ話から抜け出したような家々
コッツウォルズ地方の南の端に位置するカッスル・クームは、イギリスで最も美しい村と言われ、中世のイギリスの町並みが完全に残されています。コッツウォルズと同様にカッスル・クームも、14世紀から18世紀中ごろまで毛織物産業で繁栄しました。 絵本やおとぎ話から抜け出したようなこの村の家々は、コッツウォルズ産の石材で建てられ、まるで時間が止まったかのようにひっそりと佇んでいます。そんな家並みとともに、教会やアーチ型の石橋、17世紀のマナー・ハウス、古代のマーケット跡などの情景が訪れる人々の心を引きつけます。
バイブルック川にかかる石橋から見た家並み 石造りの伝統的な民家
■バイブルック川にかかる石橋から見た家並み ■石造りの伝統的な民家

ロンドンの「セミ・デタッチハウス」

○地価の高いロンドンの住宅地などで普及
イギリスでは戸建て住宅をデタッチと呼びます。セミ・デタッチは、その一戸建ての住宅をちょうど真ん中で2分割した左右対称形の住宅で、隣同士の壁がくっついたイギリス版の二軒長屋です。地価の高いロンドンやその郊外の代表的な住宅として、多くの人々が暮らしています。ロンドンの高級住宅地チェルシー地区でも、大きなセミ・デタッチハウスが見られます。
色分けされたセミ・デタッチハウスの玄関ドア
■色分けされたセミ・デタッチハウスの玄関ドア
ロンドンの高級住宅地チェルシー地区のセミ・デタッチハウス
ロンドンの高級住宅地チェルシー地区のセミ・デタッチハウス
■ロンドンの高級住宅地チェルシー地区のセミ・デタッチハウス

ロンドンの「ロウ・ハウス」

整然としたたたずまいが町に美しさをもたらしている
■整然とした佇まいが町に美しさをもたらしている
○ロンドンの「ロウ・ハウス」の特徴
ロンドンでは、ファサード(建物の正面)が連続して建ち並ぶ住宅が至るところに見られます。ロウ・ハウスと呼ばれる住宅スタイルは、17世紀の後半にはじまり18世紀には現在見られる形の基本ができあがったと言われます。列や並びを意味する「ロウ(Row)ハウス」以外に、住居に上がる階段が必ず数段設けられ、連続してテラスのようになっていることから「テラス・ハウス」と呼ばれることもあります。

○トピックス
1階が歩道より50cm〜1mほど上がり、必ず地階が設けられているのも「ロウ・ハウス」の特徴。入口脇の鉄柵内には、歩道から地階に直接降りる階段があります。地階は倉庫や仕事場、従者の部屋として用いられてきました。全体的に地下1階、地上4階程度のものが多く、1階は居室や応接スペースとして、2階は寝室などとして使われる場合が多いようです。
ロウ・ハウス

チェスターの「ザ・ロウズ」

チェスターの「ザ・ロウズ」 ○チェスターの「ザ・ロウズ」の特徴
ロンドンから車や電車で3〜4時間の郊外に、16世紀ごろの都市の佇まいを残す町・チェスターがあります。チェスターを最も象徴する建物が「ザ・ロウズ」。ロンドンに見られるロウ・ハウスの「Row」に定冠詞「the」を付けて人々が呼ぶ木造建物の特徴は、2階部分に歩行者用のデッキがあることです。多くは3階〜4階建てで、1・2階 は店舗に、3・4階は住居やオフィスとして使われています。


○トピックス
チェスターでは歴史的な美しい街並みを守るため、新しく住居が建てられる場合でも、2階に歩行者用デッキのあるスタイルを用いるなど工夫しています。

チェスターの「ザ・ロウズ」

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