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[写真・資料提供:日本工業大学 建築学科教授・伊藤庸一] |
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○ボリーの石積み住居の特徴
南フランスのアルルから車で約30分ほどに位置するボリー。ここには、地元で豊富に産出する石灰岩の平板を積み上げた住宅群があります。石積みでおわんを伏せたようなとんがり屋根を持つスタイルは、イタリア・アルベロベロの石造りの家「トゥルリ」と似ています。
○どうしてこんな形・スタイルに?
「石が豊富なので石を使う」−豊富な現地産の資源を活用して家を建てる行為は極めて自然で、かなり古くから行われてきたと考えられます。当初は羊小屋や農作物などの小屋として造られ、やがて住居に発展したようです。 |